高齢者の方々が安心して暮らせるコミュニティ交通に

タウンニュース連載49 平成29年1月13日号

 地域で市民の皆さまとお話をすると必ず話題になるのが、コミュニティ交通についてです。そこで先月の本会議では、9月11日から12月9日まで運行実験が行われた岡上西地区でのコミュニティ交通について取り上げました。

事前予約制、停留所などに課題
 岡上は、横浜市と町田市に囲まれた飛び地で、特に西地区は急坂に張りつくように、住宅街が広がる地形となっているため、川崎市の交通インフラの恩恵を全く受けられない特殊な地域となっています。その様な事情から今回の運行実験は、タクシーを利用して実施されました。局長の答弁によると、世帯数が500世帯ということもあり、効率的な運行をするために、利用者には事前に名前や住所を登録した上で、前日までに予約してもらうという方式を採用しました。しかし、この手法については地域住民の方々からは当初から「利用したいときに利用できるのが公共交通であり、事前登録や前日予約が必要な時点でもはやコミュニティ交通とは言えない」という意見が非常に多く聞かれ、まちづくり委員会で、この実験の報告を受けた際にも局側からは「タクシーを利用したコミュニティ交通は業界初の試みでもあり、実際にやってみないとわからない」とい答弁でした。
 さらにタクシーということもあり利用料は1回400円と設定されましたが、駅から200mほど離れた場所に停留所が設定されているという不便さから、利用者は当初、1便当たり2・5人を見込んでいましたが、実際には1・3人で、0人という便も多く見受けられ、結局3カ月間の1日当たりの平均利用者数は「前日予約」の状況で3・7人、「当日2時間前」に変更後で4・3人と低迷してしまいました。
 先月開催された市長の政報告会に参加した方によると、市長は岡上地域を「交通不便地域」という認識を示された上、「コミュニティ交通の立ち上げに苦労しているが、他地区のモデルケースにさせたいから絶対成功させたい」という強い意志を示されたとのことです。私の質問に対する答弁でも「市内で初めてタクシー事業者による運行実験を行ったものであり、実験後も身近な地域交通環境の改善に向けて、地域特性に応じた対応を図りながら支援していく」とう考えを示されました。また、この事業を所管する三浦副市長からも「事業採算性などの精査に加え、アンケート調査でいただく意見を踏まえ、適切に支援していく」という見解をいただきました。

事故の対策にも
 全国的に交通事故自体は減少傾向にありますが、高齢者ドライバーによる事故は年々増加している上に悲惨な結果を招いています。私もよく耳にするのが「免許を返納したら買い物や病院に行く足が無くなるからできない」「自分の住んでいるところは車がなければ陸の孤島だ」という言葉です。高齢者の方に安心して免許を返納していただくためにも、コミュニティ交通の導入は、早急に対応しなければならない課題だと感じています。同じような悩みを抱える他の地域で特性に応じた手法でコミュニティ交通の導入が図られるように、まずはこの岡上西地区の事業が本格運行できるよう注視し、引き続き声を上げてまいります。

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